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2015,11月

あの日まで、あの日から(前)

 江戸いろはかるたのひとつに「芸は身を助ける」があります。一芸に優れていると困窮したときにそれが生計の助けになるとの諺です。
 
 今回ご紹介する女性税理士のKさん(42歳)は芸を税理士資格に置き換えた稀有な経験をされた方なのです。税理士資格は確かに弁護士、医者と同じように個人一生の仕事として捉えられますが、Kさんの場合は税理士になっていく過程が尋常ではないのです
 
 Kさんは大学進学の際に厳格なご両親から必ず自宅から通える国公立大学へ進むことを条件とされました。薬剤師になりたかったKさんは大阪の国立O大は自信がなく家から通えることを優先し薬学部を諦め国立N女子大学の理学部化学科へ進学します。
 
 卒業後は製薬会社に入り研究部門で薬剤師と一緒に仕事をすることにもなり社会人新生活は充実していました。社会人2年目に知人に紹介された男性とお付き合いをして結婚することになります。会社を退職し専業主婦へと幸せな道を歩み始めました
 
 Kさんの税理士への道は幸せな結婚生活の何気ない日常から始まることになるのです。新婚早々の専業主婦であったことから時間的には余裕がありました。何とかこの時間を有効に使いたいと考えていたKさんはある日書店で簿記の資格取得本を手にします
 
 大学も理系で数字を扱うことに抵抗はなくおもしろそうだと軽い気持ちで日商簿記2級の資格取得本を購入し独学で勉強し1回の受験で合格します。
 
 さらに上級の日商1級も書店で購入した本だけで独学で勉強し受験をするのですがすんなりとは合格をさせてもらえませんでした。1回目も2回目も1、2点差で合格点に届かず相性が悪いと3回目の受験は諦めてしまいます。
 
 そして初めてのお子さん(長女)に恵まれたその頃に資格の学校が発行している情報誌で専業主婦の方が1科目ずつ合格し何年間かで税理士試験に合格した体験記を読みKさん自身も税理士試験への挑戦を決意するのです
 
 何とその時は税理士の仕事が何たるかはほとんど知らなかったと云います。ただ時間を有効に使うことを考えての選択だったと振り返ります。育児をしながらの税理士試験の勉強のため学校には通えないので通信教育を利用しました。
 
 勉強時間はお子さんが昼寝をする午後の2時間とお子さんが寝入ってからの夜の1時間しかしなかったと云います(いや、出来なかったと思います)。ご主人は勉強には理解を示してくれましたがご主人の前でも勉強は極力しなかったそうです。
 
 税理士試験の受験1回目は簿記論でした。何と二人目のお子さん(次女)が生まれた10日後が受験日だったそうです。見事に不合格となりましたと照れ笑いをされます。ただ翌年の2回目の受験では簿記論財務諸表論に見事同時合格を果たします
 
 それからは二人のお子さんの育児をしながらの受験勉強でしかも税法科目になったこともあり、3回目の固定資産税、4回目の固定資産税と消費税法は税法科目の壁を乗り越えることが出来ませんでした
 
 ただ不思議なことに二人目のお子さんが生まれた翌年に簿・財に合格したように5回目の受験の時も三人目のお子さん(長男)が生まれた翌年で固定資産税と消費税法の同時合格を成し遂げるのです
 
 最後の科目は必須税法の所得税法を選択しますが三人のお子さんの育児をしながらの最難関の必須税法の受験勉強です。しかも勉強を開始したのは年が明けてからのこともあり普通に考えても合格レベルに持っていくのは至難の業と言っても過言ではありません
 
 ところがご本人は勉強したことがすべて出題されたと謙遜しますが、驚いたことに所得税法を1回目の受験でしかも7カ月だけの勉強で見事合格し税理士試験の官報合格を勝ち取ってしまいます。おそらく税理士になることが運命付けられていたとしか思われません
 
 税理士試験に合格したのはKさん31歳ご主人が32歳の時でした。税理士試験に合格したKさんは税理士試験から解放されたこともありそれから1年数カ月はご主人と三人のお子さんのため専業主婦に専念し平穏で幸せな日々を過ごしました。
 
 そしてその後、税理士登録の実務経験を積むために自宅近くの税理士法人で時給800円のパート(三人のお子さんがいるので昼過ぎまでが精いっぱいの時間です)で働き始めるのですあの日まで・・・

 
 *(後)編は12月31日(大晦日)に投稿予定です。
 

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