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2015,12月

あの日まで、あの日から(後)

 税理士試験に合格した2年目の春にKさんは近くの税理士法人でパートとして働き始めます。仕事内容は会計事務所での実務経験がなかったので顧問先の担当も出来ずデータの入力業務のみの日々が続きました。
 
 パートで働き始めて1年半が過ぎたある日曜日でした。風邪気味で高熱を出していたご主人が子供達にうつしてはいけないと普段家族全員で寝ていた2階から1階のリビングで寝ることにしました。
 
 翌日は熱が下がったと出勤しましたがいつもよりは早く帰宅し、夕食は食欲がなかったのか半分近く残しましたが食後は普段通りネットゲームやTVを楽しみ、その晩も1階で寝ると云うのでKさんと子供達は午後9時半ごろに2階へ上がって寝ることにしました。
 
 その時ご主人と交わしたおやすみーの挨拶がこの世での最後の会話になるとは思ってもいませんでした
 
 翌朝、1階から目覚まし時計のアラーム音が聞こえてきました。鳴り止んでから起きることもあるので不思議とは思わず1階へ降りアラームを止めご主人に声をかけましたが返答がありません。その時Kさんはご主人の異変に気付きました
 
 身体をゆすっても違和感があり硬直していたのです。Kさんはすぐに救急車を呼びました。救急車が到着し救命士の方に云われたのは死後7時間も経過しているとのことでした検死のため警察の方も来られ告げられた原因は突然死でした。Kさん34歳、最愛のご主人は享年36歳(満35歳)の若さでした。
 
 「主人が亡くなってから子供と親の前では涙を見せまいと決めました。自分が泣いてしまうと子供達と親はどうしようもできなくなるからです。ただ、他の人の前、例えば子供達の学校の先生から親切な言葉をかけられた時などは声をあげて泣いてしまいました」と辛い日々を思い出します
 
 その時に優しく対応してくれたのが勤めていた税理士法人の所長先生でした。半年間はその日の気分に合わせての勤務を認めてくれ、その後は生活のこともあるだろうと正社員へならないかと云ってくれたのです。そして4年間勤め社員企業で言えば取締役までに登用してもらいました
 
 ただ、Kさんの気持ちの中に税理士として家族を養っていくためには親切心に甘えることなく一人前の税理士に成長したいとの意欲が芽生えていたのです。Kさんとはその時に人材紹介アイの求職相談でお会いしました。
 
 税理士としての成長意欲は十分に伝わりましたがお子さんがまだ小さく残業ができないことが紹介先を限定せざるを得なかったことを憶えています。
 
 紹介先として選んだ会計事務所は業界の生き字引と云っても過言ではないある先生の事務所でした。30年来のお付き合いをさせて頂き、当時70歳を越えられていましたがお元気でITにも強く税理士として人として尊敬していた先生です。
 
 Kさんをご紹介したところ残業の件も了承していただき採用の運びとなりました。Kさんのプロの税理士への第一歩がスタートしたのです
 
 今回4年ぶりにKさんをアイの事務所へお呼びしてブログ取材の為のインタビューをさせていただきました。目鼻立ちのはっきりした聡明な顔立ちとしっかりとした話し方は変わりません。ただ4年間の税理士としての経験がKさん自身を大きく変えていました
 
 Kさんは云います「税理士としてはクライアント企業の合併、事業再編、株価評価等を、相続業務は申告はもちろん資産税対策の経験もさせていただきました。そしてそれらの仕事をするための時間及び業務管理については一切私のやり方を認めてもらったことで税理士としての仕事に自信をつけることができました」と。
 
 Kさんはこの4年間でプロとしての時間と業務管理の仕方を身に付けたのです。そして3人の子供達も成長し、長女は高校3年生になり国立大学の医学部を目指すまでに、高校1年生の次女も将来薬剤師になりたいと云い、長男は中学1年生で反抗期に入って云うことを聞かないけど、子供達の自由と希望は尊重したいと云います。それは自身の自由と希望も大切にしたいからです
 
 Kさんが幸せな結婚生活の中で出会った税理士試験への道と合格という結果はまさにあの日からKさん自身を助けることになり子供たちの成長へも繋がっていたのです
 
 Kさんの税理士への道は「芸は身を助ける」だけではなく「一芸に秀でる者は多芸に通ず」までレベルを上げてしまったように思えて仕方ありませんでした。

 

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