前回は、「自己紹介」編として小生の拙い自己紹介をさせて頂きました。
 
 現在、小生は開業税理士として税務業務に従事している傍ら大手ライセンススクールにて講師として税理士講座の法人税法を担当しております。つまり、現在は二足の草鞋ということになります
 
 開業税理士としてのお話は次回にさせて頂くとして、今回は「税理士試験」編ということで、「自身の受験経験」と「講師の観点からの現在の受験状況」について徒然に書かせて頂くことにします。どうか最後までお付き合い下さい。
 
 小生の受験経歴については概略を前回の自己紹介編に触れさせていただきました。したがいまして、今回は受験期間を通じて感じたことを記載させて頂きます。
 
 とにかく7年という日々が大変長く感じられたということですもちろん勉強時間に割いた時間の多さは今思い出しても我ながらよく集中力が継続したなというのが率直な感想です
 
 当時の人生の目標は、税理士試験に合格することが第一でした(本当は、税理士になってからのこと、あるいは開業後のことなど、もっと大きな目標に向かって思考するべきだったのでしょうが、凡人ゆえ当時はとてもそこまで考える余裕はありませんでした。現在受験生でいらっしゃる方もおそらく当時の小生と似たりよったりの状態ではないでしょうか?)から、毎日試験のことが頭から離れず遊ぶ気にもなりませんでした
 
 その反作用として友人や恋人とも疎遠となり、数々の別れを経験した苦い記憶があります。また、仕事と勉強中心の生活でしたから少し世間と外れた生活をしていたことも否定できません。幸いながら、小生は最終的に合格することができましたが当時の受験仲間約15名程度最終的合格したのは小生を含めて4名内3名は女性ですやはりこの試験は強烈な忍耐と持続性が必要ですので持久力に優れた女性の方が向いているのかもしれませんのみ殆どの人が途中で脱落していきました
 
 人それぞれ様々な環境がありますので一概には言えませんが、やはり税理士になりたいという信念が強い人他の逃げ道を考えていない人が最終的には残ったような気がします
 
 個人的な感想ですが税理士試験は特殊な才能や能力は必要なく、月並みですが「諦めない強い精神力」と「努力を継続させることができる力」(これ自体が才能だという方もいらっしゃいますが・・・・)この二つに尽きると思います
 
 どうか、受験生の方々には最後まで諦めない強い精神を持ち続けていただきたいと切に希望致します。そのためには、家族等の協力は不可欠ですから、常に「勉強できる環境に協力して頂いている」という感謝の念もどうかお忘れなく。
 
 次は、講師の観点から・・・・・
 
 講師になってから約2年、受験当時から約10年程度経過しおり、社会情勢等が様変わりしてきているので致し方がない面があるのですが、「税理士試験について」以下の三点が気になっています。
 
1:受験生の減少
平成20年度:51,863名  平成29年度:35,589名  約32%減少
 
※税理士の将来性に不安を感じる層が非常に多くなっていると思われる。以前東京税理士会からの「受験者が減少している点についての問題点」のアンケートに、「勤務時の待遇」「税理士事務所のブラック化」「独立開業の難しさ」「受験勉強の長期化」などを回答した。
 
2:合格年齢の高齢化41歳以上の合格者占有率
平成20年度:18.7%  平成29年度:34.8%  約47%増加
 
※この数値は、「受験勉強の長期化」に起因するものと思われる。やはり、試験制度の改革(元々様々な面で不備がある)が望まれる。小生の頃は働きながらだと一般的7年程度と言われていたが最近受験の現場にいると10年以上というのも珍しくはない。税理士として実務に没頭すべき30、40代をダラダラと受験勉強に割かれるというのは若い才能を埋没させる危険性が高いのも問題である。
 
 個人的には、税理士の質的担保を考えると5年程度の学習期間は必要であろうと考える。しかしながら、現在の科目合格制度や科目内容(出題内容を含む)は大いに検討すべき余地があると考える。
 
3:受験者の質的低下
 
 これは、受講生の責任というよりは多分にライセンススクール側に大いに問題があると思うが、3年程度でも合格できるような安易な打ち出しをして受講生を取り合う。受講生側としては難易度の実情を知ることなく甘い認識で学習を始め途中でやめてしまうことになりかねない。資本主義の世界なのでライセンススクール同士で受講生を奪い合うような生き残りの戦いは致し方がない部分があるが、その結果、受講生に過剰サービスになっている面があり受験生の精神的脆弱さに繋がっている面があるように感ずる
 
 さて、現役の受験生の方は上記の問題点をどの様にお考えになられるであろうか?機会があれば是非現場の講師として貴重なご意見を伺えればと思っています。
 
 次回は、開業税理士としての視点から、徒然に語ってみたいと思います。