今回から3回(上・中・下)にわたり税理士試験の現役受験生からの投稿を掲載します。会計事務所に勤めながら税理士試験に挑戦している現役受験生の素直な投稿です。
 
 大学を卒業後は百貨店やホテル内でのアパレル販売をしていました。正社員の頃は厳しい環境で売らされている感覚に苦しみ販売職には向いていないと思い3年半後に退職をしました。
 
 将来のことを考えつつ父が経営している会社も気になっていました。父の経営している会社は男社会であり母には「女の子には無理」と云われましたが、何とか会社に関わりたいと思い会計の道を選びました
  
 30歳を超えて販売職から事務職へ転職するには簡単な資格だけでは難しいことはある程度承知はしていました。そこで税理士や公認会計士の資格を視野に入れ専門学校の公認会計士講座のセミナーに参加しました
 
 当時は公認会計士の合格者を増やす傾向にあったこと、公認会計士の資格があれば税理士の登録も可能ということで公認会計士の資格取得を目指すことにしました
 
 販売職の派遣社員をしながらの数回の挑戦は合格には至りませんでしたがその過程で同時受験していた税理士試験の簿記論・財務諸表論には合格をしました
 
 会計士試験の会計学と税理士試験の簿記論・財務諸表論の内容は重複しており、税理士試験は科目合格も認められるとのことで同時受験をしていました
 
 数年間会計士試験も税理士試験も受験し、会計士試験の12月の短答式試験を最後に受験した日に偶然にも税理士試験の簿記論・財務諸表論の合格通知を受け取りました
 
 私にとって税理士試験はついでに受験していたものだったので頑張って合格したという感じはありません。ただ会計士試験を諦め次に向かうためには良い結果をもたらしてくれたのは事実です
 
 私が受験した当時の簿記論は受験した会計士講座の全員が「できた」と答えるほど簡単な試験と思われましたが現実はそんな甘くはなく実際に合格できたのは少数の人だけでした。
 
 簿記論・財務諸表論を合格したことで税理士資格の取得へ切り替えました。まず、法人税法と所得税法を通信教育で受講し受験しましたがその年に結果を出すことはできませんでした。
 
 試験後、会計事務所で働きながら資格取得を目指そうと専門学校の人材紹介会社への登録やハローワークでの就職活動を始めました。科目合格を持っていても30歳を超えて未経験の仕事に就くのは非常に難しく税理士試験後の会計事務所の合同就職説明会では不快な思いでいっぱいになりました
 
 結果として、ハローワークから直接お誘いを受け同所の事務職として期間契約で勤務することになり、その後なんとか希望する会計事務所での週3日の仕事に就くことができました。
 
 翌年には法人税法に合格することもできましたが希望の時期に正社員になれなかったため退職することにしました。退職後すぐに正社員として税理士法人での勤務が決まりましたが、その税理士法人も1年弱で事務所の一方的な都合により退職することになり、現在は人材紹介アイからの紹介で採用された会計事務所に勤務しています。
 
 販売職だったころは会社自体の規模が大きく社員教育が非常に重視されており、ミーティング等こちらの状態・気持ち・意見を示す機会が多くありました。
 
 会計事務所では教育ではなく逆に先生の状態・気持ち・意見に合わせ自ら進んで学んでいかなければならない感覚を持ちましたその差に驚いていますが事務所を何件か経験しいろいろな考えや思惑の拮抗が建前を重視する大会社に比べ大きいのが普通の環境だと気づきました
 
 勉強時間を確保しながら実務を積むという環境が必要な私には現在の事務所への転職は正解でした。いろんな事務所を見て自分の足りないところが明らかになったことも感じています。今の事務所に来て書類作成の仕方一つでもいろいろ気づいたことがありました。
 
 事務所によって業務への先生の関知はそれぞれで、以前の事務所の先生は関知が低く不安でしたが今の事務所はよく見てくださいます。同じ業務でも事務所によって全然違うことをあらためて知りました

 
*次回(中)に続く。
 
税理士&税理士試験受験生の会計事務所への紹介は『人材紹介アイ』