今回は2回目(中)です。税理士試験に3科目合格し会計事務所での実務経験も3年です。税理士になる一歩手前の壁を乗り越えようとしています。
  
 簿記論、財務諸表論の合格後、法人税、所得税、消費税の受験を経験しました。税法の受験では理論暗記が一番の苦痛でした。計算はある程度の内容・流れを把握すればあとは訓練でスピードと正確さを身に付けられると思います
  
 計算問題1題を1時間もやればきちんと正解と間違いが分かるので、量・時間とも配分通り勉強しやすいですし計算している間は集中出来ます。しかし、理論を覚えるにはアウトプットが必要と分かっていても書くと時間がかかるし声に出すのも家じゃないとできないし…(家では勉強が手につかない)と億劫になっていました。
  
 どうしても目で追って読む暗記になりがちで、どの程度出来ているか不安であることも多々ありました。私は完全な理論暗記は最後まで出来ませんでした。ですが、1つだけ明確に目指したのは0点にできない解答を書くことです
  
 法人税法や消費税法は事例問題の割合が高く完璧な理論暗記は必要ありません。そこは結論を確実に合わせ理由を書くための「書く」練習をしました。事例問題は答えを読むと分かった気になりますが自分の言葉でいきなり書くのは難しいものです。時間も暗記のアウトプットほどかかりません。
  
 試験の理論のうち半分はどうしても丸暗記の点数も必要なので少数の完璧な理論暗記ではなく減点覚悟の多数の理論暗記をしました。それでも専門学校で出題回数が多いものは必然に覚えられたと思います。もちろん出来るなら完璧を目指すべきでしたが…税理士試験は相対試験です
  
 もちろん多く勉強して完璧に覚えた人が有利だと思いますが絶対ではありません。完璧に出来ていなくても答練ができていなくても当日さえ出来れば合格できます
  
 これまで、3か所の会計事務所で勤務してまいりました。それぞれの事務所で勤務時間、仕事の流れ、その他異なることは多々ありますが、基本的には初めての仕事でも一から教える環境があるところはありませんでした
  
 科目合格をした後、初めて就職した事務所で初めてソフトを使用して仕訳を入力するにもついていけないスピードで説明され、こっちの理解の確認はなく、たった20本の仕訳を入力するのも大変でした。
  
 また、出来上がった決算書・申告書の検算も「自分なりに」と渡され、自分の知っている限りでしか出来ず、いつもこれでいいのか不安なままでした
  
 勉強しているから実務が出来るわけではないのはどの事務所の先生方も分かっているとは思うのですが、どのようにと教えてくれることはありません。税理士の先生には、その先生の頭の中と同レベルでしか話ができない人が多いのでこちらの理解に合わせた指導は期待出来ません
  
 実務に就いて実質3年弱になりますが今でも間違って恥をかきながらの日々です。勉強をしていても実務ができないのは、勉強では問題があれば解けますが実務ではその問題部分を自分で見つけなければならないからです。相続税の土地の評価は試験では間口も奥行きも与えられますが実務ではどこが間口なのかを知らなければなりません。
  
 そのようなことは試験に合格しても、実際の現場にいなければ知ることはありません。「気づく」ことが出来なければ間違った書類を作成することになります
  
 そこは経験を積まなくてはなかなか「気づく」ことができないことも多いいのです。「気づく」ことはこの仕事に限りませんがどの仕事においても「経験」と「何故(なぜ)かを考えること」が必要だと感じています
  
 現在、3科目を合格し消費税法の結果待ちの状態です。気分としては願望も込めて残り1科目の気分です。すでに3科目を合格し大学院の課程を修了すれば税理士有資格者にはなれるのですが試験合格を目指しています
  
 同じ資格でも試験合格と大学院卒の科目免除は違うと何度も聞かされていましたし、私自身が楽な道を選んでしまうとどんどん楽なほうに行ってしまうと感じているからです。
  
 もちろん、大学院卒の合格者でも立派に事務所を経営されている方も存じていますが、そのような方はそこに向かうための道筋として大学院を選んでいるのであって、まず試験合格をと思っている私とは異なっています。
  
 税理士としてこうするという明確なものが既にあり、必要なものが合格だけの方は大学院に行くのもいいと思います。ですが、私自身は独立するだけの力もまだなく資格に頼るような状態ではせめて自分で掴んだと感じられるものがなくては自信をもって業務に挑むことが出来ないと感じています
  
 まだまだ税理士としてどうするのか明確なものが掴めずにいますが会計事務所で経験を積みながら試験合格を目指します。

  
*次回(下)に続く。
 
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