会計事務所(税理士事務所・公認会計士事務所・税理士法人)、企業経理財務職の求人・就職・転職なら人材紹介アイ 大阪|京都|神戸|滋賀|奈良|和歌山

お役立ち情報

税理士T子さんの開業物語(後編)

それでは、後半は、個人的な仕事の話を離れて、少し業界のお話をしましょう。
 
 我々税理士は、日本税理士会連合会の税理士名簿に登載され税理士証票を持ち税理士バッジを付けていますそして事務所所在地の税理士会に所属しています。それぞれの税理士会の下には地域ごとに支部があり、普段はその支部単位で活動を行っています。
 
 ちなみに、税理士バッジの意匠は日輪と桜です外側の円が日本の「日」を示し、「日」とともにどこまでも進行(隆昌)することを意味しています中の桜は日本の国花でありまた大蔵省すなわち税を表しています
 
 桜花は、昭和31年の税理士法改正に伴い新たに特別法人である日本税理士会連合会が設立されたのを機に統一マークを制定した当時、大蔵省のシンボルとして使われていました。
 
 業界の構造的には、平均年齢が高く、女性の割合が少なくなっています。世間ではいわゆるお局様と言われる年齢の私ですが、税理士業界にいると、若手どころか超若手も超若手。ベテランの先生方からするとひよっこどころか卵なんじゃないかと思うくらいです。
 
 平成26年のデータになりますが、具体的な年齢分布は、60歳代(30.1%)、50歳代(17.8%)、40歳代(17.1%)、70歳代(13.3%)、80歳代(10.4%)、30歳代(10.3%)、20歳代(0.6%)となっています。男女比率は、男性85.5%、女性14.5%です。若手も女性も少ないことがおわかりいただけたでしょうか。その分、男女問わずたくさんの先輩方から可愛がってもらっています。
 
 世の流れに乗って、近年、税理士業界でも女性登用割合の向上が言われるようになってきました。聞くところによると総務省の目標は3割だそうですが、先ほどもお伝えしたように、そもそも税理士業界にはそんなに女性がいません。
 
 そこで、現実的な落としどころとして、役員に占める女性の割合を2割とするよう目標が掲げられています。そうは言っても、都市部以外の支部では全体的な女性の割合が2割にも満たないため、この2割ですら結構高い目標です。
 
 そんな訳で、登録3年目に生まれ故郷に戻り地元の支部へ転入しましたが転入後の1回目の役員改選で早々に支部役員の末席に名を連ねることとなりました。あわせて、支部推薦を受けて税理士会でも部員として委嘱を受けることになりあっという間にどちらのお役も2期4年目に入っています
 
 地元で開業する前の勤務税理士の時代はもちろん、開業してからひっそりと仕事をしていた頃には知らなかった世界を見せていただいていて、とても勉強になっています。
 
 会務に従事する周りの税理士さんたちを見ていると、みんな本当によく働いています。ともすれば働きすぎのきらいもあり、よい刺激を受けつつも、色々と気を付けないといけないなとも思います。
 
 具体的な会務の内容としては、支部では総務委員会に所属し支部運営が円滑に進むようにお手伝いをしています。また、年に1度、9月1日の「防災の日」にちなんで行う危機管理模擬訓練の際には、支部の災害対策室の一員として、訓練の間、支部事務局に待機して様々な事務にあたります。近年、地震や風水害などの災害が多発し、気が抜けません。
 
 近頃は電子申告により申告書や申請書を提出する割合が高まり、昔に比べると書類を持って役所へ出向くことも随分少なくなりましたが、総務委員としての公務では意外とお役所との接点も多いです。
 
 税理士会の方では、広報部に所属し中でも若年層向けの対外広報を中心に行っています。若手会員を増やすべく、今期より様々な新しい事業を展開しており、忙しくも充実した日々を過ごしています。今種を蒔いている施策が芽吹き、今後たくさんの若者が私達の仲間になってくれることと思います。
 
 このように、まだまだ若輩の身ですが会務に仕事に私生活にとバランスに気を付けながら日々奮闘しています若手も女性もまだまだ少ない業界ですが今後どんどん新しい人が入ってきてくれるよう願っています

税理士T子さんの開業物語(前編)

 今回の税理士の現場からの投稿は、以前このブログで紹介しました「冬来たりなば春遠からじ」のSさん(今回はT子さん)からの開業物語です。(以下、投稿です)
 
 早いものでおよそ10年に渡る受験時代にピリオドを打ち税理士登録をして約8年が過ぎました放浪の武者修行にも区切りをつけ生まれ育った町に戻ったのは税理士登録後2年半を過ぎた頃でした。15年ぶりに戻った故郷は、高校生の頃と何も変わっていないかのように感じられました。
 
 地元に戻って早5年現在私のクライアントは個人の方がメインです。一口に“個人”と言っても様々です。お商売をしている個人事業主、不動産所得を申告する地主、突発的な相続・贈与・譲渡があったサラリーマンや主婦などなど。後者になればなるほど、これまで税制など気にしたことがなかった人々になります。
 
 難しい話をいかに“やさしく”説明するか!ここが私の腕の見せどころ“やさしい”は“易しい”であり“優しい”でもあります。大法人の経営者にとって当たり前のことでも、一般の人にとっては専門用語は難解でチンプンカンプン。これを“易しく”説明できてこそ専門家だと思います
 
 また、どんなに正しいことを言っていても、相手に気持ちよく聞いてもらってクライアントの心に響かないとわかってはもらえません。ここで活きてくるのが“優しさ”だと思います。一昔前の税理士さんの中には先生然とした殿様商売の方もいらっしゃいました。
 
 しかし、私は税理士業というのはある種サービス業だと思っていますコミュニケーションが取れなければやっていけない仕事です。パソコンや資料を見ているだけではできません。
 
 私は、元からの性分もあるのでしょうが、あまりビジネスライクにならず親切丁寧をモットーにお仕事しているつもりです。この辺は、気楽な弱小個人事務所だからできることかもしれませんが(笑)
 
 世間では「税理士は消える職業だ」や「AIに取って代わられる」などと言った記事が出回ったりしていますが、クライアントとの細やかなまた時節に応じた適切な双方向コミュニケーションをとるといった部分についてはまだまだ人間にしかできないと思いますし逆にAIやテクンロジーに任せることができる部分については積極的に任せて仕事の効率化を図っていけばよいと思います。業界内部では、世間で言われているように自分の職業が消えると心配している人は少ないのではないでしょうか。
 
 さて、私が税理士業界で働き始めた頃は、今よりもまだまだもっと男社会で、女性であることがマイナスに働いた部分もありました。しかし、最近では女性の経営者も増えまた経理を担当するのが女性である会社も増えてきましたそうなると顧問税理士が女性であることが喜ばれるケースも増えてきます
 
 特に、突然旦那さんが脱サラして商売を始めるなんていうケースですと、普通の専業主婦だった女性がいきなり会社の経理をすべて任されることになるので、こんなとき、顧問税理士に何でも相談できるというのは心強いものです。
 
 私のところに来てくださるお客様からは、「おじさんだと緊張するから女性でよかった」や「優しい人でよかった」など、若い女性であることが喜ばれていて女性だから嫌だという声はありません。また、若い経営者の方からも相談しやすいと喜ばれています。
 
 この部分は、「自分の顧問税理士は、むしろ緊張するほどの人物がいい」や「父親のように何でも相談できる年上がいい」と思う人もいれば、「対等に話せる同年代がいい」や「若い人からエネルギーをもらいたい」と考える人もいるでしょうから、お客様との相性によるでしょう。相性が合わないときは無理をする必要はないと思います。その方がお互いのためです。
 
 指導する立場からすると、最初は何もできなかった経理担当者が色んなことを吸収してくれるのは指導し甲斐がありますし最初は社長1人で始めたような小さな会社がどんどん成長する姿をすぐ傍で見ることができるのはとても嬉しいものです
 
 頼られたりありがとうと言われたりすることがこの仕事の大きなやりがいですまた色々な業種の方々が相談においでになるので普通では聞けない話が聞けたりするのも面白く毎日が異業種交流会です

 
 次回(後編)は11月30日に掲載いたします。

税理士試験合格発表(12/14)後の「求職相談会」のご案内

 税理士試験合格発表後に会計事務所への就・転職を考えている税理士試験受験生の為の「求職相談会」を実施します。
 孫子の兵法書で「己を知り、敵を知れば、百戦危うからず」は有名な格言です。会計事務所は敵ではありませんが業界としての様々な特色があります。税理士は素晴らしい職業ですが資格業であるがゆえに税理士資格がないと就けない責任を取れない仕事でもあります
 税理士試験の受験勉強と会計事務所での仕事の二足の草鞋(わらじ)を履くことはこのブログ(お役立ち情報)でも紹介しましたように先輩たちは各人各様の苦労をされてきました。一人一人の置かれた立場は違いますし考え方も十人十色です。ただ目的は一つです。「税理士になることです
 税理士そして税理士試験受験生を会計事務所へ紹介をさせていただいた長年の経験からアドバイスさせて頂きたいことがたくさんあります。ぜひ、皆さんの「税理士になる」目的のために「求職相談会」をご利用ください。概要は以下の通りです。
 
☆☆☆『求職相談会』概要☆☆☆
 
相談者
税理士試験の受験生で資格及び会計事務所の経験は不問
 
場所等
人材紹介アイの面談室(ホームページの「会社概要」を参照)
☆三ノ宮(神戸・明石・姫路方面の方)、四条烏丸(京都・滋賀方面の方)、難波(南大阪・和歌山方面の方)での求職相談(場所は当方よりご連絡致します)も可能です。
☆お電話だけでの求職相談もお受け致します。
 
相談日時
平日(月~金)及び土曜日の13時~20時
 
相談時間
上記時間帯で所要時間は60分~90分です。(無料)
*お電話の場合は30分~60分です。(無料、当方よりお電話致します)
 
持参書類
履歴書(PCで作成した履歴書、写真は不要)、相談にはラフな服装でおいでください。
 
相談予約
電話での申込み:06(6374)8466へお電話下さい。
メールでの申込み:ai@sora-ai.co.jp へ送信して下さい。
 
以上、いずれの場合も①ご希望の日時と②面談か電話かのご希望と住所氏名電話番号税理士試験の合格科目の有無会計事務所での就業経験の有無をご連絡ください。
 
以上です。よろしくお願い致します。

税理士T氏の投稿『静岡・浜松での人材募集のお知らせ』

 今回の投稿はT氏からです。T氏は大阪に本社をおく税理士法人の静岡支店、浜松支店の統括責任者として現在赴任しています。今回は地元での人材募集を投稿してもらいました。
(T氏は2013年9月「たかが1科目、されど1科目」の表題で当サイトにて紹介させていただきました)
以下、T氏からの投稿です。
 
私の生い立ち
 0才 千葉県船橋市生まれ、その後兵庫県川西市に転居
18才 簿記専門学校の大阪校入学、在学中に簿記論、財務諸表論、法人税、消費税合格
23才 人材紹介アイの紹介で現法人へ入社
27才 静岡県浜松市に移り浜松支店長となる
34才 独自に顧客開拓し本年4月に静岡市に単独出店、浜松支店、静岡支店の2拠点(14名)の統括責任者となる。
 
入社した動機
 大阪で事業をしていた祖父のような中小企業の社長を救いたいと思い現法人へ入社しました。祖父の会社は当時、黒字なのに資金繰りが苦しいという数字のカラクリに悩まされていました。当時はその意味が理解できず不思議に思っていましたが、今はその原因を社長に伝えることができます。中小企業を救いたい!という気持ちは、入社当初から今も変わらず持ち続けています。

仕事をしていてうれしかった時
 クライアントの社長に「あなたのおかげで会社が良くなった。この先もずっと見てくれ」と言われた時です。赤字で苦しんでいる社長と何時間も膝を交えて話し合い、考え抜いた結果、会社の業績が劇的に良くなりました。原因は業況の変化、社長の努力が大きいとは思いますが、微力ながらも企業の改善に貢献できたことは誇りです。
 
どんな税理士法人?
 一言で言うと「元氣な会社!」です。私どもの法人は想像以上に、自らが考え、行動し、結果を出す機会を与えてくれます。それがモチベーションの向上に繋がり全体として良い循環を生み出しています。社会全体の景気が後退していくなかで、成長を続けている実績が何よりの証拠だと思います。「何かをやりたい」人にとっては最高のステージとなるでしょう。
 
静岡県について
 静岡県は本州中部の太平洋沿岸に位置する県で、日本最高峰である標高 3,776 m の富士山があります。富士山は活火山としても有名で、その麓には富士山本宮浅間大社、白糸の滝、音止めの滝などがあります。富士山はまた、ハイキングのスポットとしても人気があり、ハイキングコースが多数あります。東部にある伊豆半島は、下田をはじめとするビーチや温泉街で有名です。私ども法人は、西部に大手自動車メーカーや鰻・餃子などで有名な工場関係のお客様が多い浜松支店、中部に県庁や大手玩具メーカー・わさび・おでんなどで有名なサービス業のお客様が多い静岡支店を構えています。
 
就職活動中の方へ
 仕事は人生の中で大きな時間の比率を占めます。その仕事を後ろ向きに捉え嫌々やるか、前向きに捉え目標を持ってやるかで、人生の密度が大きく変わってきます。私たちと一緒に夢を実現しましょう!
 
資格取得をめざす方へ
 まず初めに、資格を取得するということは大変です。難易度に応じ相当の時間やお金を自分に投資しなければなりません。仕事をしながらだと、なおのことです。
 私どもの法人では資格がなくても「取締役」や「マネージャー」など重要なポジションについて活躍している人が多くいます。実力があれば活躍できるステージがいくつもあります。しかし、税理士資格を取得すれば更に活躍のチャンスが増えます!
 
 私ども法人も資格取得を全面的に応援しており、数々のバックアップ制度があります。試験勉強の時間を確保するために業務量を調整したり資格取得のための学費の貸付けを行った実績などもあります。過去にこのバックアップを受け資格取得したスタッフもいます。実は私も会社にサポートを受けながら通信制の大学院に通い税理士資格の取得を目指していました無事今年の3月に卒業し、本年度中には税理士の登録を終える予定です
 
 資格取得のために最も重要なことは、「必ず資格を取ってやる!という強い意志を持つことです。強い志を持ち目標に向かって進むことができれば、難関資格の取得も夢ではありません。
 
 ぜひとも一緒に成長し成功を掴みましょう!
 
応募されたい方は人材紹介アイまでご連絡ください。よろしくお願いします。

税理士の現場から(K氏の投稿-喜び編)

 前回は、現役の税理士としてどちらかというと悲観的な面でのお話をさせて頂きました。物事には表と裏、陰と陽がありますので、前回の「苦悩編」が陰とするならば今回は陽の面について記載させて頂きたいと思います。「喜び編とでも題しましょうか
 
 皆さんは、「税理士」と聞くとどのような印象を思い浮かべますか?「社会的ステータスが高い」「収入が多い」「手堅い職業」などなど様々な印象があると思いますし、どれもその一面を捉えていると思います。
 
 私が登録後税理士(所属税理士)となった時に感じたことは、「自分は今までと何も変わらないのに世間が自分を見る目が変わった」でした。登録前後でやっている仕事は変わらないし、自分自身の人間性が特に向上したとは思いませんでしたが、税理士の肩書が入った名刺交換をすると相手の今までの態度が明らかに違うのです
 
 当時は、「世の中というのは、そういうものか」と不思議に思ったのと同時に、「日本はまだまだ肩書社会なのだなあ」と痛感しました。ただし、「税理士」と名刺に入っていれば、どのような仕事をしているかは相手に一目瞭然ですし、仕事内容をクドクド説明する必要はないので非常に楽な面はあります。(笑)
 
 一概に税理士といっても、日本に77,171名(平成30年6月現在)もおり、性別、年齢、人間性、収入の多寡、実務能力、税理士となる資格(税理士試験合格者、試験免除者、弁護士、公認会計士)、社会貢献度等様々ですので、一括りに表現することは出来ません。
 
 しかしながら、世間から一定の評価を受ける国家資格はそれ程多くはありません。ですので、職業会計人として自分自身にプライドを持つと同時に常に自己肥大しないよう自分自身のバランスを取ることが重要だと思っています
 
 職業を問わず世間で良くあるように(残念ながら、税理士の中にもそのような方が少なからずいらっしゃいます)、社会で一定の成功を収めてしまうと、周囲の状況や自己を冷静に見えなくなってしまったり、人の話や注意を素直に聞けなくなってしまったりして、「自分は人とは違うのだ」「自分は偉いのだなどと自己肥大してしまうようなことは社会の一定の評価があるが故に絶対にあってはなりません
 
 閑話休題、以前から不思議に思っていたことがあります。教師が「先生」と呼ばれるのは理解できるのですが、代議士医師弁護士税理士等の職業人が何故世間で先生と呼ばれるのか? 現在でもその経緯や理由が私には分かりません。どなたか、ご存知の方がいらっしゃれば、是非お教え下さい。
 
 次に、開業税理士と登録した時の率直な思いは、「これで自由になれるの一言でした。 少し大げさかも知れませんが、勤務していた税理士事務所を退職した翌日の朝、自宅の近くを散歩している時に、空を見上げた時に、今まで見ていた色と異なる色に見えた記憶があります。やはりストレスを抱えていたのでしょうかね?(笑)
 
 税理士といっても、所属税理士の場合は勤務先である税理士事務所より給与を頂いて勤務している訳ですから、完全なサラリーマンです。サラリーマンの最大の苦悩は、「内部上司同僚等の対人関係ではないでしょうか? 私も15年程度サラリーマンをやっていましたので、少なからず苦悩はしました。(笑)
 
 小生はサラリーマン脱落組ですので、一つの会社に入社から退職まで勤務された方には一目置かざるを得ません。私はサラリーマンの退職金は長年の我慢料だと思っております。私のような自営業に我慢がないとは言いませんが、サラリーマンのような「内部の対人関係」に悩まされることは皆無です。だから、退職金がないと考えています。
 
 職業会計人たる税理士は、自分自身の持っている技術を提供して対価を得るわけですからどちらかというと職人的な面があるのですが反面自営業という点から考えれば商売ですから顧問先との人間関係の構築は必須です。お互いに人間ですから合う合わないがあります。これはどの世界に行っても同じです。
 
 ただし、自営業たる税理士の場合は、収入の多寡を考えなければ自分で顧問先を選別することができます。また、顧問先も税理士を選別できる権利があります。そこには、技術を通じての対等の関係があります。したがって、常に技術税法を研鑽し対等の関係が保てるように努力を怠らないようにすると同時に自己の責任申告書に署名押印することの重さを常に自覚することが必要です
 
 自身の技術と人間性を評価して頂いて技術を提供して対価を頂くこの喜びは経験してみないと理解して頂けないかもしれませんが私はこの喜びと自由を手放したくはありませんしそのためにも今後もより一層技術の研鑽と人間性の向上に取り組み続けていきたいと思っております
 
 そして、一人でも多くのお若い受験生の方が、一日でも早く合格され、将来「開業税理士」となられた時に、この「喜びと自由」を感じて頂けることを切に願います。
 
 (本年)8月7日~9日までの3日間は、一年に一回しかない税理士試験です。現在持てる力を2時間の試験で出せるように受験生の方のご健闘を心よりお祈り申し上げます
 
 「心は熱く頭はクールに!!」いつか、何処かで皆様とお会い出来ますことを念じつつ。
 
 拙い文章をお読み頂き、誠にありがとうございました.
 
 

税理士の現場から(K氏の投稿-苦悩編)

 前回で投稿が終了の予定でしたが、少し現場のことを追記致したく、あと2回投稿させていただきます。最後まで、どうかお付き合い下さい。今回は苦悩編とでも題しましょうか? 開業税理士としてここ何年か悩み続けていることを徒然に記載したいと思います
 
 ご存知のように、所属税理士と異なり開業税理士は給与がありません。したがって、月次顧問報酬を頂ける顧問先がないと事務所経営及び生活が成り立ちません。
 
 開業するとなると、やはり10件程度は顧問先顧問料の単価にもよりますががないとやっていくのは難しいのではないでしょうか? 単純に10件と書きましたが、この獲得が大変です。
 
 2代目、3代目は別ですが、新規開業するなると新規に顧客を開拓せざるを得ません。開業前に勤務していた顧問先を引き抜くのは至難の業ですし、雇う側もそれを警戒して持ち出されぬように予防線を張ります。中には入所時に念書を記載させる事務所もあるようです。 
 
 また、無事持ち出せても、勤務していた事務所に手数料を支払わなければならないというようなケースもあるようです。顧問先にとっては、寝耳に水で迷惑な話ですね。
 
 たまに、担当していた顧問先が、「貴方が開業したら、我が社も移ります」などと言ってくれる場合や、知人・友人が「開業したら、頼むね」などと言ってくれる場合がありますが、実際に開業してみると大抵は顧問先になってはくれません。やはり、事務所からの締めつけがあったり、友人・知人に至っては、全てを知り合いに知られてしまうというのが、嫌なのでしょう。(税理士には守秘義務があるのですが・・・・)
 
 となると、異常に高い手数料を要求する紹介会社を使ったり、ペイできない安い顧問料で獲得するしか道がなくなります。しかし、これらも税理士法の改正により報酬規定が廃止(平成14年3月)され自由競争となり顧問料が極端に下がってしまった現在では、逆に将来自分の首を絞める結果となってしまうのが自明の理です
 
 「ならば、税理士資格をとっても開業できないではないか?」という読者の方の批判を浴びそうですが、現実には「日本税理士会連合会」の「税理士実態調査報告書」によると下記のような結果となっています。
 
税理士登録者数と開業税理士
             平成16年     平成26年      増減
登録者数①        67,368名     77,007名     9,639名
内、開業税理士②     63,516名     59,250名    ▲4,266名
②÷①           94.2%      76.9%     ▲17.3%

登録者数は増加しているものの明らかに開業税理士の数も登録者数に占める開業税理士の割合も減少しています
 
開業税理士年齢構成概要 ※平成年のみ税理士登録者数の集計
             平成6年        平成16年         平成26年
20歳代         1.1%(292)     0.3%(69)       0.1%(29)
30歳代         11.1%(3,050)    5.5%(1,340)      5.0%(1,238)
40歳代         16.4%(4,517)    12.8%(3,103)    13.5%(3,373)
50歳代         13.3%(3,668)    20.5%(4,974)    18.1%(4,516)
60歳代         43.1%(11,851)    21.1%(5,113)    35.4%(8,840)
70歳代         13.0%(3,580)    33.0%(7,990)    15.4%(3,849)
80歳代         1.8%(483)     6.0%(1,462)    12.0%(2.991)
無記入          0.2%(50)      0.8%(178)       0.5%(114)
合計         100.0%(27,491)   100.0%(24,229)   100.0%(24,950)
 
 回答者数という限定条件があるものの、平成6年から平成16年までの10年間は世代構成がほぼそのまま押し上げられており平成16年から平成26年までの10年間で年齢層が1段階低くなったような形となっています
 
 ということは、高齢者である階層が廃業し40・50歳代辺りの新規開業者が増加しているのではないでしょうか? 試験合格者の高齢化(かつて記事にさせていただいた「税理士試験」編参照)とほぼ同じ動き方をしているように思われます。
 
開業税理士業務従事年数
            平成16年        平成26年         増減
1年以下       3.0%(737)      3.4%(836)      0.4%(99)         
3年以下       5.2%(1,256)     6.7%(1,662)     1.5%(406)
5年以下       5.3%(1,268)     6.3%(1,575)     1.0%(307)
10年以下      12.0%(2,908)    16.2%(4,054)     4.2%(307)
20年以下      32.0%(7,760)    25.2%(6,292)    ▲6.8%(▲1,468)
30年以下      21.4%(5,187)    21.4%(5,336)     0.0%(149)
40年以下      15.3%(3,700)    12.0%(3,004)    ▲3.3%(▲696)
40年超         4.9%(1,191)    8.2%(2,042)     3.3%(851)
無記入        0.9%(222)     0.6%(149)     ▲0.3%(▲73)
合計         100.0%(24,229)  100.0%(24,950)        (721)
 
 5年以下の開業間もない税理士が全体で2.9%増加していることが分かります。つまり、年齢にかかわらず開業税理士が増えているということではないでしょうか
 
 企業者数が2004年:433万社から2014年:382万社へと51万社減少している(2017年中小企業白書より)にもかかわらず開業税理士が増加しているということは何を意味するのでしょうか
 
 やはり高年齢層の税理士が抱えていた顧客が新規開業の税理士へと流れているということではないでしょうか?であるならば、後は顧問先一人当たりの単価を上げていけば新規開業の税理士が参入できる土壌があると考えるのは飛躍した発想でしょうか
 
 個人報酬単価:3万円以下が50.9%、法人報酬単価:3万円以下が53.5%、5万円以下が27.3%(日本税理士連合会 第6回税理士実態調査報告書より)特に法人は、それなりの労力を要する案件であるにもかかわらず、月額5万円を超える報酬を得ているのが2割にも満たないのは頭の痛いところです。
 
 私個人は、個人:2万円、法人:3万円記帳代行手数料を含まず)を最低基準に考えています。この基準を確保できなければ自分の首を締め付ける行為だと思っています。 
 
 また、業界では自計化をしきりに勧める方向にありますが、個人的にはそれが税理士自身の首を絞めているように思います。記帳代行は手間のかかる仕事ですが請け負えば確実に入ってくる報酬ですし会社の全体像もくっきり見えてくる作業なので個人的には引き受けるべきだと考えています
 
 さらに、顧問報酬が満足いく金額で獲得できない現状で、経営コンサルタントとしての報酬を獲得する動きがありますが、公認会計士ならばいざ知らず、税理士にはそのような能力はないと思っています。事実そのような勉強はしていません。
 
 したがって、今後は顧問先からの報酬単価を上げていかなければ牛丼戦争のようになり税理士同士でお互いの首を絞め合うような形になると危惧しています
 
 また、AI等の進化により今後は税理士の手を煩わすことなく顧問先が簡単に記帳できるようなっていく社会情勢等を考えると、税理士一人一人及び業界全体が独占業務である税務申告が非常に高度な知識が必要であること手間がかかる業務であること等を納税者に理解してもらい高品質なサービスを提供するよう努力をしていかない限り税理士業界に未来はないと考えています

税理士K氏の投稿、「開業税理士」編

 今回で最終回となりますが、最後に「開業税理士」としての観点から、徒然に記載しようと思います。どうか最後までお付き合い下さい。
 
 まず、本題に触れる前に、前回で「法人税法の講師としての観点から、税理士試験について触れさせて頂きました。講師としての仕事は本業と全く区別すべきものではありますがこれが実は大変役に立っております
 
 実務に就くと理論的な観点はさる事ながら、実際の運用上の観点から仕事をすることが多くなりがちです。しかしながら、運用上の判断をする上でも立法趣旨を理解し条文構成がどうなっているのかを確認する作業の重要性を再認識できたことです。そういう意味で、講師としての仕事は税理士の原点を思い起こさせてくれました。当たり前と言えば当たり前のことなのですが、ルーティーンワークに流されがちな日常で判断ミスに歯止めをかけてくれています
 
 さて、本題に入ります。世間一般(受験生を含めて)では、税理士の仕事や会計事務所の仕事は知的作業の連続で大変スマートなものと思われているようです。それはそれで良いイメージを抱いていただくことは非常にありがたいことなのですが、実際には世間一般のイメージとは180度真逆の非常に細かく泥臭い作業の連続であるのが実情です。豆粒のような数字を追い掛け続けて、こまめに記帳し、そしてやっと決算申告が出来る訳です。
 
 残念ながら、世間の方々は、税の専門家なのだから簡単にできると思っていらっしゃるようですが実は本当に地道な作業の連続です。小生は生来大雑把な性格ですので、「本当にこの仕事の適正があるのか?」と自問自答しています。(笑) 
 
 しかしながら、法人・個人を問わず、納税者は事業の全てを税理士が把握している訳ですから、専門分野以外のことも「とりあえず税理士に相談してみよう」と思ってくれる身近な町の掛かり付けの医者のようなものです。そういう意味で、日々の作業を誠実かつ着実にこなしていけば納税者の信頼を得ることができます。また、そうでなければこの仕事は務まりません。
 
 この仕事をして一番強く感じることは、納税者は「1円でも多く納税額を減らしたい」と考えていることです。その結果、時には無理難題を吹っ掛けられたり、事前に相談なく他人の無責任な節税策を鵜呑みにして自己判断で突き進んでしまっているような場面にも遭遇します。
 
 税理士の立場としては、「適正な課税所得を算定し適正な納税をお願い致します」と説明をせざるを得ないのですが、その発言の真意を理解してもらえず、大変ストレスが溜まることがあります。(笑) 
 
 もちろん、納税者から顧問料を頂いている訳ですから、納税者の不利益とならぬように認められた制度の中で納税額が最も少なくなるように最大限の努力をするのは税理士として当然の使命であることは間違いありません
 
 しかしながら、税理士法第1条「税理士は税務に関する専門家として独立した公正な立場において申告納税制度の理念に沿って納税義務者の信頼にこたえ租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする」に規定されているように、納税者にしっかりと制度を説明し理解してもらえるように指導していく立場でもある訳ですから、納税者と税務行政の調整役であることも忘れてはなりません。どちらかに偏ってしまうと、中立な調整役とはなりえませんから、そういう意味ではバランス感覚が必要な職業なのかもしれません
 
 受験生の皆様は、合格して見事に税理士になられたときは、一人の職業人としてどのような税理士でありたいと思われますか?「お金をたくさん稼いで良い生活をしたい」、「社会が認める地位を確立して名誉が欲しい」等、俗世的な欲望も大切ではありますが、それだけでは長くこの仕事はできないように思います。無事合格という大願成就を成し遂げた後の自分のあるべき税理士としての姿を今一度考えてみて下さい
 
 最近はこの業界もサラリーマン志向が強く、若い方が開業されない現実があります。それはそれで、時代の流れで致し方がない面もあるかとは思いますが、個人的にはせっかく頑張って時間もお金も費やして税理士になる訳ですから誰からも束縛を受けず、自分の思いを実現できる開業税理士の道も模索してみて下さい
 
 最後に、小生がこの仕事そしていて一番嬉しいことは地道な作業をして一年の決算を終え納税者に報告をしてありがとうございましたと言ってもらえる時です。この言葉で全ての精神的・肉体的疲労が吹っ飛びます

 
 税理士という仕事・・・・・・・、先生と呼ばれて、報酬をもらって、そして感謝の言葉がもらえる。こんな有意義な仕事は他になかなかないと思います。是非皆さんも早く税理士になって、この感覚を味わってみて下さい。
 
 若い方が一人でも多く税理士を目指してくれることを祈念しつつ終わりにしたいと思います。このブログを読んで頂いた方といつかこの業界でお会いできることを楽しみにしております。
 
 最後までお読み頂き誠にありがとうございました

税理士K氏の投稿、「税理士試験」編

 前回は、「自己紹介」編として小生の拙い自己紹介をさせて頂きました。
 
 現在、小生は開業税理士として税務業務に従事している傍ら大手ライセンススクールにて講師として税理士講座の法人税法を担当しております。つまり、現在は二足の草鞋ということになります
 
 開業税理士としてのお話は次回にさせて頂くとして、今回は「税理士試験」編ということで、「自身の受験経験」と「講師の観点からの現在の受験状況」について徒然に書かせて頂くことにします。どうか最後までお付き合い下さい。
 
 小生の受験経歴については概略を前回の自己紹介編に触れさせていただきました。したがいまして、今回は受験期間を通じて感じたことを記載させて頂きます。
 
 とにかく7年という日々が大変長く感じられたということですもちろん勉強時間に割いた時間の多さは今思い出しても我ながらよく集中力が継続したなというのが率直な感想です
 
 当時の人生の目標は、税理士試験に合格することが第一でした(本当は、税理士になってからのこと、あるいは開業後のことなど、もっと大きな目標に向かって思考するべきだったのでしょうが、凡人ゆえ当時はとてもそこまで考える余裕はありませんでした。現在受験生でいらっしゃる方もおそらく当時の小生と似たりよったりの状態ではないでしょうか?)から、毎日試験のことが頭から離れず遊ぶ気にもなりませんでした
 
 その反作用として友人や恋人とも疎遠となり、数々の別れを経験した苦い記憶があります。また、仕事と勉強中心の生活でしたから少し世間と外れた生活をしていたことも否定できません。幸いながら、小生は最終的に合格することができましたが当時の受験仲間約15名程度最終的合格したのは小生を含めて4名内3名は女性ですやはりこの試験は強烈な忍耐と持続性が必要ですので持久力に優れた女性の方が向いているのかもしれませんのみ殆どの人が途中で脱落していきました
 
 人それぞれ様々な環境がありますので一概には言えませんが、やはり税理士になりたいという信念が強い人他の逃げ道を考えていない人が最終的には残ったような気がします
 
 個人的な感想ですが税理士試験は特殊な才能や能力は必要なく、月並みですが「諦めない強い精神力」と「努力を継続させることができる力」(これ自体が才能だという方もいらっしゃいますが・・・・)この二つに尽きると思います
 
 どうか、受験生の方々には最後まで諦めない強い精神を持ち続けていただきたいと切に希望致します。そのためには、家族等の協力は不可欠ですから、常に「勉強できる環境に協力して頂いている」という感謝の念もどうかお忘れなく。
 
 次は、講師の観点から・・・・・
 
 講師になってから約2年、受験当時から約10年程度経過しおり、社会情勢等が様変わりしてきているので致し方がない面があるのですが、「税理士試験について」以下の三点が気になっています。
 
1:受験生の減少
平成20年度:51,863名  平成29年度:35,589名  約32%減少
 
※税理士の将来性に不安を感じる層が非常に多くなっていると思われる。以前東京税理士会からの「受験者が減少している点についての問題点」のアンケートに、「勤務時の待遇」「税理士事務所のブラック化」「独立開業の難しさ」「受験勉強の長期化」などを回答した。
 
2:合格年齢の高齢化41歳以上の合格者占有率
平成20年度:18.7%  平成29年度:34.8%  約47%増加
 
※この数値は、「受験勉強の長期化」に起因するものと思われる。やはり、試験制度の改革(元々様々な面で不備がある)が望まれる。小生の頃は働きながらだと一般的7年程度と言われていたが最近受験の現場にいると10年以上というのも珍しくはない。税理士として実務に没頭すべき30、40代をダラダラと受験勉強に割かれるというのは若い才能を埋没させる危険性が高いのも問題である。
 
 個人的には、税理士の質的担保を考えると5年程度の学習期間は必要であろうと考える。しかしながら、現在の科目合格制度や科目内容(出題内容を含む)は大いに検討すべき余地があると考える。
 
3:受験者の質的低下
 
 これは、受講生の責任というよりは多分にライセンススクール側に大いに問題があると思うが、3年程度でも合格できるような安易な打ち出しをして受講生を取り合う。受講生側としては難易度の実情を知ることなく甘い認識で学習を始め途中でやめてしまうことになりかねない。資本主義の世界なのでライセンススクール同士で受講生を奪い合うような生き残りの戦いは致し方がない部分があるが、その結果、受講生に過剰サービスになっている面があり受験生の精神的脆弱さに繋がっている面があるように感ずる
 
 さて、現役の受験生の方は上記の問題点をどの様にお考えになられるであろうか?機会があれば是非現場の講師として貴重なご意見を伺えればと思っています。
 
 次回は、開業税理士としての視点から、徒然に語ってみたいと思います。

税理士K氏の投稿、「自己紹介」編

 今回より、3回に分けて投稿させて頂きます。拙(つたな)い文章でご迷惑をお掛けすることになるかもしれませんが、少しでも税理士試験受験生の方々や今後開業を目指す税理士の方々の参考の一助となるような内容にしていきたいと思いますので、最後までお付き合いの程、何卒宜しくお願い申し上げます。
  
 第1回目の今回は、少々小生の自己紹介をさせて頂きます。小生は現在55歳ですが元々は大学を卒業してから東京のリース会社で営業マンとして15年程勤務しておりました入社当時はこれから日本経済がバブル期へと向かう絶頂期の時代でした
  
 今の皆様からは考えられないでしょうが、個人の資質はさておき、それ程努力をしなくとも契約の引き合いは引く手数多(あまた)、当然ながら会社から与えられたノルマもそれ程苦労もなく達成できた時代でした。当時の逸話として、小生が記憶しているのは・・・・・・・、
  
 「花金今では死語? 花の金曜日の略の時代が過ぎ花木当時の金曜日は店がどこも満杯で入ることができずタクシーさえも拾えない状態でしたのでサラリーマンが週末を控えて仕事帰りに飲みに行くのは木曜日とせざるを得ませんでしたという言葉が世間では通用していた
  
 「短大卒の一流証券会社のOL1年目の夏のボーナスが100万円を超えていた」「大卒の2人に一人程度が上場企業に就職できた」などなど、現在では考えられない逸話は枚挙にいとまがありませんでした。
  
 とにかく、日本という国が「バブル景気」に酔いしれていた時代でした。しかしながら、そんな夢のような時代は過去の歴史の繰り返しを見れば明らかですが長い間続く訳もなくその後の日本経済の停滞は皆様もご存じのように惨憺(さんたん)たる結果となり今現在に至っております
  
 また、高度経済成長期からバブル期までは、日本経済の成長と共に経済隆盛時には上手く作動していたシステム(日本型の経営システムや年金制度等)が、その後の経済停滞期に作動しなくなり崩壊していったのも顕著な事実です。
  
 上記のように、小生が大学を卒業してから会社を退職するまでの15年間はまるでジェットコースターに乗っているような状態でした。幸いなことに小生が勤務していた会社は、バブルの余波をそれなりに影響を受けたとはいえ、リストラもなくボーナスも世間並には出ており、サラリーマン特有の人間関係に苦慮することは多少あっても退職するまでの理由はありませんでした。
  
 ところが、そのような頃に妹が交通事故で突如として亡くなってしまい両親は憔悴しきっており藁(わら)をも縋(すが)るように小生に大阪に戻ってこれないか?」と懇願してきました。会社に相談したところ「一時的に大阪勤務にすることはできるが、本社が東京なので、一生という訳にはいかない」との回答、会社としては当然の判断です。
  
 随分悩みましたが、やはりここまで何不自由なく育ててもらった両親の憔悴した姿を見過ごす訳にもいかず、結果として大阪に帰ることを決意致しました。
  
 ところが、何の転職活動もしないままに戻ってきたものですから、「さてこれから一体どうやって生計を立てていく?」という単純な問題に直面しました。当時既に年齢も40歳に手が届くようになっていましたし今更転職といっても余程の技術と能力がなければ中々難しい状況です今更ながらにサラリーマンとして会社の名前と信用を借りて自分が仕事をしていたことを痛感しました
  
 そこからが税理士試験挑戦の始まりとなりました。世の中での専門的知識や技術を身に付ければ、何とか飯が食っていけるのではないかと・・・・・・(単純ですが)当時は色々な資格を模索しました。しかしながら、弁護士は余りにもハードルが高く、会計士も短距離勝負の試験ですので、年齢を考えると難しい。また資格の難易度を落とすと、当然ですが、合格しても飯が食えない。
  
 ただし、税理士試験は通算5科目で合格加えて一度に合格する必要はなし一度合格した科目は永久に保持できるこれならば働きながらでも試験に挑戦できると判断し挑戦することを決意しました
  
 しかし、いざ挑戦するといっても専門学校等の学費等も稼がなければならなかったので、先ずは自分自身の勉強時間が確保しやすい進学塾の講師をしながら勉強を始めた次第です。
  
 挑戦したのは良いのですが、大学の学部は商学部でも何でもなく簿記のボの字も知りませんでした(今から考えると、ゾッとする程無謀な計画ですね)。また、会社で経理をやっていた訳でもありませんでした(むしろ、数字ばかり見て、暗いセクションだと思っていました)。
  
 先ずは簿記3級を学習し無謀にもその段階で並行して消費税を学習し受験しましたたまたま合格したものの余りにも無謀で無知な受験計画でした。当初は3年間で5科目合格を目論んでいました(これ自体が実情を知らない無理な計画でした)。
  
 その後、簿記2級を学習し、簿記論恥ずかしながら4回受験しました今でも簿記アレルギーです)・財務諸表論と学習し税法残り2科目法人税法相続税法と積み重ねることができました。結果として、当初の予定の倍以上の7年を要しました。
  
 5科目合格した時の率直な感想は、「やっとこれで試験勉強から逃れられるでした。マラソン選手が、クタクタに疲れて、ゴールした時のような感じを想像してもらえれば分かりやすいでしょうか?
  
 ただし、実はここからが本当の試練となります

<平均年収. JP>より税理士の年収について

 今月のお役立ち情報は日本の様々な職業、役職、年齢、性別、地域等についての平均年収を解説しているポータルサイト「平均年収. JP」から『税理士の年収のページ』より一部抜粋して原文のまま掲載致します。参考にしてください。
  
税理士の年齢別年収推移と給与ボーナス推移
 年齢    平均年収  平均月額給与  ボーナス
20~24歳   408.7万円   25.5万円   102.2万円
25~29歳   509.1万円   31.8万円   127.3万円
30~34歳   559.3万円   35.0万円   139.8万円
35~39歳   638.1万円   39.9万円   159.5万円
40~44歳   717.0万円   44.8万円   179.3万円
45~49歳   803.0万円   50.2万円   200.8万円
50~54歳   860.4万円   53.8万円   215.1万円
55~59歳   853.2万円   53.3万円   213.3万円
60~65歳   580.8万円   36.3万円   145.2万円
※平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
  
税理士の大企業・中企業・小企業それぞれの年収・給与・ボーナス推移
大企業・中企業・小企業で働く税理士の年収の差を厚生労働省の企業規模比率と掛け合わせ算出してみました。
  企業規模    平均年収   平均月額給与
大企業の税理士  831.7万円   52.0万円
中企業の税理士  688.3万円   43.0万円
小企業の税理士  623.8万円   39.0万円
※厚生労働省の企業規模比率から独自で予測算出をした結果が上記となります。
  
税理士の男性女性別平均年収
※厚生労働省の賃金統計基本調査で算出された男女比率から独自に男女それぞれの40代の平均年収を予測しました。
   性別     平均年収   平均月額給与
男性の平均年収   831.7万円   52.0万円
女性の平均年収   595.1万円   37.2万円
  
税理士の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収
厚労省が出した都道府県の平均給与比率から各都道府県の税理士の平均年収を算出しました。
都道府県    平均年収
北海道    645.3万円
埼 玉    645.3万円
千 葉    717.0万円
東 京   1,003.8万円
神奈川    788.7万円
愛 知    788.7万円
滋 賀    717.0万円
京 都    717.0万円
大 阪    860.4万円
兵 庫    717.0万円
奈 良    717.0万円
和歌山    645.3万円
広 島    717.0万円
福 岡    717.0万円
沖 縄    573.6万円
(一部都道府県のみ掲載しました。全都道府県は「平均年収. JP」から『税理士の年収のページ』をご覧ください)
  
このサイトについて
年収については税理士、社労士の監修の元調べています。有価証券報告書や厚生省の資料などを参考に年収を調べ掲載しておりますが、一つの資料として参考にしていただければと思います。
また年齢別年収・役職別年収・企業規模年収は厚生労働所の賃金統計調査の賃金カーブや統計をベースに補正値等を加えた独自の予測となっております。参考としてご覧ください。
  
以上、「平均年収.JP」から『税理士の年収のページ』より原文のままを一部抜粋して掲載いたしました。なお、都道府県別表の表外のカッコの文章は人材紹介アイが追加しました。

フェイスブック
電話番号:06-6374-8466
ページトップに戻る
関西の会計事務所への人材紹介に特化
人材紹介アイ
〒531-0071 大阪市北区中津1丁目18-18 若杉ビル3F
TEL/FAX 06-6374-8466(代)/06-6374-8467